みなさんこんにちは、kyonです。
ぼくは、自分でも嫌になるほどのものすごいアガリ症です。
そのアガリ症が、音楽教室で改善できるのではないかと思ったのです。
1個前の記事でも書いたのですが、ギター教室に通いはじめました。
教室に通うとなると、当たり前ですが毎回先生の前でギターを弾くことになります。
このために、1週間一生懸命練習するんですよ。
前回指摘されたポイントを直すように。
上達して先生に驚いてもらうために。
それで、いざ本番!
緊張で指がふるえる。
指が動かない。
弾きながらパニックになっているので、暗譜してた個所が”とぶ”。
感情を込めるどころか、目の前の音符についていくのがやっと。
もうね、悔しいですよ泣。
「あんなに練習したのに」
「もっとできるはずなのに」て。
はじめの1か月は、特にそんな感じでした。
実力が出せない自分にイライラ・落ち込み。
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「あれっ?」て思い出したのが、その1か月を過ぎたくらいから。
先生の前でも、思ったよりは楽に弾いている自分に気が付きました。
パニックや指のふるえは、前ほどはありません。
ミスすることが当たり前なので、「ミスしたらどうしよう」と変に気負うことがなくなった。
ミスしてもそこまで動じなくなった、感じです。
いくらアガリ症でも、毎週毎週同じことをしていたらさすがに慣れますよね。
毎日の歯磨きに緊張しないように。
ほんの少しずつですが、演奏中に余裕も出てきました。
抑揚をつけたり。
先生からも「どんな演奏がしたいのか伝わった」とお褒めの言葉をいただきました( -`ω-)どや!
そうすると自信がついてくるし、さらに楽しくなるし、の好循環です。
もっともっとギターがうまくなりたい。
もっともっと人に聴いてもらいたい。
と、少し前の自分からは想像もできないような欲求が出てきました。
アガリ症を克服するのは「慣れ」が一番大きいのかもしれない、とギター教室に通いだして思いました。
正確にいうと「失敗への慣れ」かもしれません。
最近読んだ本にも、おなじようなことが書かれていました。
しなやかに心をつよくする音楽家の27の方法という本です。
著者の伊藤乾氏は、東京大学、慶應義塾大学、東京藝術大学などそうそうたる大学で学生を教えてきた経歴の持ち主です。
筆者いわく、東京藝術大学の学生や、音楽現場で一緒になる若いミュージシャンたちと、一般大学の大半の学生との間に、大きな違いがあるそうです。
その違いというのが、「失敗に弱い」んだそうです。
一般の学生の方が。
いわゆる「優等生」で通してきた学生たちは、強く「失敗」を嫌う傾向がある。
あらかじめ解っている「正解」をなぞらえることで安心する学生が少ない、と。
いわれてみたら、「芸術」っていうのは正解がないですもんね。
失敗の繰り返しで、”作品”をつくっていく。
いっぱい失敗しておけば、失敗自体に慣れます…(中略)…「失敗したらどうしよう」ではなく「必ず失敗は起きる」と覚悟を決めるのが、実は一番「心を強くする」うえでとても役に立ちます。
まさにこれです!
ぼくもレッスン中に思ったことです。
ギター教室に通うことが、ギターだけでなくアガリ症にも効くとは。
うれしい誤算。
ミリ単位の前進ですが、確実に心が強くなっていると実感しています。
レッスンも楽しいし、このまま続けていきたいな。
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まとめ
先生に演奏を聴いてもらうというのは、アガリ症の人にとったら大問題。
指がふるえ、練習の成果が出せなくて自己嫌悪の連続。
それでも毎週先生の前で弾いていると、緊張に慣れてきます。
ミスを受けいれる度胸も、少しずつですが身についてきたような。
あながち間違いでもなさそうです。