あつく、ゆるく

人見知り・アガリ症の雑記ブログ。ソロギターと外乗が好き。

書きたいのにうまくまとまらない!そんな悩みに『「9マス」で悩まず書ける文章術』

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みなさんこんにちは、kyonです。

「書きたいことはあるのにうまくまとまらい!」と、ブログをしていてよく思います。

そんな悩みを解消してくれる本と出合ったので、紹介させてください。

 その本がコチラ。

山口拓郎氏の『「9マス」で悩まず書ける文章術』です。

 

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どんな本?

「悩まずすらすら書けるようになりたい」

「頭のなかにあることを整理して書きたい(でも書けない)」

そんな人に、悩まず文章が書けるよう”書き方のコツ”をやさしく伝えてくれる本です。

「9マス自問自答法」で書くのに必要な情報をあつめることで、らくに書ける手助けをしてくれます。

 

どんな人にオススメ?

何を書いていいかがわからない

書くのに時間がかかる

書きながら何を伝えたいかがわからなくなる

など、書きたいことはあるのにどう書いたらいいかわからない人にピッタリです。

 

著者は?

伝える力【話す・書く】研究所所長の山口拓郎氏です。

文章を書くのが苦手な人向けの本を多く執筆されています。

著書に、『問題を解くだけですらすら文章が書けるようになる本』『『書かずに文章がうまくなるトレーニング』』など15冊以上。

 

「9マス自問自答法」とは

9個のマス目を使って自分にインタビューして、自分で答えていく

というもの。

 

本書にでてくるたとえを借りますが、文章を書くのは料理と似ています。

おいしい料理をつくるためには、まずレシピを見ますよね。

作り方をざっくりみて、必要な材料をそろえて調理をはじめます。

 

文章も同じ。良質な文章を書くには、まず素材(情報)集めが欠かせません。そして、感じたことを書くために、自分にインタビューして答える「自問自答」が大切になってきます。

 

読みたくなる文章には、人を惹きつける具体的な「情報」と「書き手が感じたこと」がセットになっている。

 

そういうわけで、「まずは文章を書くために必要な素材を集めましょう」というのが、9マス自問自答法

 

「9マス自問自答法」のいいところ

頭のなかで考えたことを書き出すことで情報が視覚化される

その結果、悩まずに文章を書くことができるようになる

と本書はいいます。

 

単純に、マス(四角)があると埋めたくなりますしね笑。

9マス自問自答法で必要な素材がそろうるので、あとはそれらをつなげて書くだけ。

 

なので、「文章を書く」ことに対しての心理的なハードルが低くなる

これが自分にとって一番大きなプラスでした。

 

「9マス自問自答法」のやり方

では、9マス自問自答法をやっていきましょう。

やり方もなにも、9個のマス、質問をつくって埋めていくだけですが笑。

(ここからは、本書の例を使っています。)

 

「今日はお昼にとんこつラーメンを食べに行きました。」

 

こんな文章をツイッターに投稿したとします。

この文章を書く工程に、どんな質問(自問)があったでしょう。

 

「あなたは今日のお昼に何を食べましたか?」

 

こんな質問じゃないですかね。

 

では最初の文章に、どのような文章を続けるといいでしょう。

お店の場所や商品名わかると、情報が伝わってより意味のある文章になりそう。

その情報を引き出すために、どんな質問をしましょうか。

 

「そのそんこつラーメンを、どこで食べましたか?」

 

こんな質問が出てきます。

その答えとして「飯田橋」「マルちゃんラーメン」といった情報が出てきますね。

そうすると、最初の文章に加えて

 

「今日はお昼に、飯田橋にある『マルちゃんラーメン』にとんこつラーメンを食べに行きました。」

 

という文章ができました。

最初の文章より具体的で、伝わりやすいんじゃないでしょうか。

 

このように、自分自身にインタビューしていくんです。

 

自問1今日のお昼に何を食べましたか?

自問2その昼食はどこで食べましたか?

自問3誰と食べに行きましたか?

自問4ラーメンの見た目はどうでしたか?

自問5ラーメンスープの味や舌触りはどうでしたか?

自問6ラーメンの具材は何でしたか?

自問7ほかに何か特徴はありますか?

自問8今まで食べたなかで何位くらいですか?

自問9満足度はどのくらいですか?

 

文字だけみると大変そうに見えますが、やってみるとそんなことはない。

むしろ楽しい。

 

マスに書くとこんな感じ。

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 あとは、この空欄を埋めていくだけ!

 

自問1今日のお昼に何を食べましたか?

自答1とんこつラーメン

 

自問2その昼食はどこで食べましたか?

自答2飯田橋にある「マルちゃんラーメン」というお店

 

自問3誰と食べに行きましたか?

自答3会社の同僚である小林と佐藤

 

 

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途中まで埋めると、こんな感じ。

 

マスを埋めていくうちに、頭にあったごちゃごちゃした情報がまとまっていきます。

埋めていくのが楽しいですし、残り必要な素材が一目でわかるのがいいですね。

骨組みがあるので、方向性がずれることもないです。

 

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全部埋めるとこんな感じに。

 

これで、文章を書くための素材集めは終了。

これらを使って(つないで)文章を書いていくと…

 

今日は、会社の同僚3人でとんこつラーメンを食べに行きました。お店は飯田橋にある「マルちゃんラーメン」。スープはとんこつ魚介系で、ドロッとしているにもかかわらず、予想外のあっさり味。肉厚なチャーシューとトロトロの半熟卵、それに決め手の柚子胡椒も美味でした。麺はコシと弾力を兼ね備えた中太ちぢれ麺で、歯応えはもちろん、口のなかでの存在感も十分。これまで食べてきたラーメンのなかで3本の指に配します。得点にするなら95点!これからも、週1ペースで食べに行きたいと思います。

 

こんな文章になります(本書にでている例です)。

「情報」と「書き手が感じたこと」が入っていて、読み手が参考にできる意味のある文章ですね。

 

「9マス」で上質な情報をキャッチする

ここからは応用編(?)。

 

9マスをつくることで、”濃い”情報収集もできるようになります。

ほしい情報のアンテナを立てることになるからです。

 

たとえば、新店舗の視察をするときに

 

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このような9マスをつくっておくと、どうなるか。

何に気をつけて視察すればいいかわかっているので、どんどんほしい情報が吸い寄せられてきます。

 

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このように!

これなら一味違う、中身の濃い報告書が書けそうです。

 

たかが「9マス」。

されど 「9マス」。

 

素材あつめ、文章作成にものすごい力を発揮する「9マス自問自答法」をぜひ使いこなしたいです。

 

「9マス自問自答法」を使ってみて

文章が書きやすくなったことはもちろんですが、「文章を書く」ことに対する抵抗感グッと減りました。

これが一番の収穫。

うれしい。

 

いままでは、書きたいことがあってもうまくまとめられませんでした。

チグハグな文章になったり、書くのをやめてしまったり…。

 

でも、9マスを埋めていくだけで必要な情報が集まってくるように。

しかも、進み具合が一目でわかる

空欄を埋めていくのが楽しい!

「書きたい!」て思えるように。

 

ほんとうに著者に感謝です。

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「悩まず書ける」方法はほかにも

本の後半は、「9マス自問自答法」にとどまらない、文章の書き方の説明があります。

文章力・表現力をあげる文章エクササイズもあって、ゲームみたいに楽しみながら文章力あげられるのがうれしい。

 

ここでは本書に載っている、役に立ちそう、面白そうなものに触れます。

 

文章テンプレート

読む人をひきこむ、文章の展開がすらすらと書けたらいいのに…

そんなときに役に立つのが、文章テンプレート

文章の展開の型です。

 

情報収集もして書く前の準備はばっちり。

でもすらすら書けない…

そんなときに役に立ちます。

 

  1. 読者を一瞬で釘付けにする「結論優先型テンプレート」
  2. 効率良く書けて意図も伝わる「列挙型テンプレート」
  3. 読む人の共感を集めやすい「ストーリー型テンプレート」
  4. 自分らしさを表現する「出来事Ⅹ感情型テンプレート」

と4つのテンプレートが紹介されています。

 

文章の目的やテーマに応じて、適切にテンプレートを使うことで、よりスピーディかつハイクオリティな文章を紡ぐことができます。

 

あらかじめ、展開や結論を決めておくと書きやすいですもんね。

 

たとえば「英会話の効果的な学習方法」について書きたいとき、「9マス自問自答法でマスを埋めるとこんな感じ。

 

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それを「ストーリー型テンプレート」で展開していくと…

 

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りっぱなストーリーになりました。

 

こんな便利な「文章テンプレート」、しっかり使いこなしたいです。 

 

 道順説明ゲーム

地図をみながら、スタートからゴールまでの道順を説明するというものです。

文章を書く際に必要となる「論理的に書く力」を身につけるのが目的です。

 

説明文を読んだ人がゴールにたどり着けるよう、正確かつ論理的な文章を書きたいですね。

 

さらには、

「感じたこと」を大切にする

半径5メートル以内の「ネタ」を書く

プレゼントを渡す気持ちで書く

など、「書く」ことに対する意識ものっていて、ものすごく参考になります。

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まとめ

山口氏の著作は何冊か読んでいます。

過去の著作と重複する内容も結構あります。

 

それでも、この本「9マス」で悩まず書ける文章術を買ってよかったと思いました。

それぞれのポイントがコンパクトにまとまって読みやすい・わかりやすいのと、なによりも「9マス自問自答法」で文章を書く心理的なハードルがかなり下がったからです。

 

「書きたいのに、うまく頭のなかがまとまらない」そんな人に強くおすすめする本でしたー。